高速プロジェクタ・カメラを用いた動的環境下における見かけ操作の基礎検証


近年, プロジェクタ・カメラによって実世界を拡張する様々な応用が提案されている. 本研究では,その中でも適切な補正光の投影によって現実物体に対して見かけ操作を行うシステムに着目する. プロジェクタ・カメラベースの見かけ操作は, 既存システムにて動的な環境下においても有効あることが示されている. しかし, 既存システムは像の取得から補正光の投影を行うまでに大きな遅延があり, 対象の運動時に, 投影位置にずれが生じる問題があった.

そこで,本研究では本稿では動的環境下において, 高速プロジェクタ・カメラを用いて, 高速に見かけ操作を実現する手法を提案する. 本手法では,見かけ操作のために投影する補正投影に, 瞬間的な白色投影を埋め込む. 同投影像を同期した高速カメラで撮像することで, 推定を介さずに対象の反射率を直接取得することができる. 実験の結果, 提案手法によって, 動的に運動する物体に対して500fpsで投影を行い, 約8msの遅延で見かけ操作が実現できることを確認した.





参考文献

  • 栁澤昂輝, 野元 貴史, 渡辺 義浩: 高速プロジェクタ・カメラを用いた動的環境下における見かけ操作の基礎検証, 第60回 複合現実感研究会, 2020.