埋め込み変形グラフの適応的調整による非剛体3次元トラッキングの高速化


非剛体3次元トラッキングは,拡張現実においてニーズが高い.また,拡張現実応用では,高い没入感を得るために低い遅延が要求されている.従来手法では,埋め込み変形グラフを利用し,計算の複雑度を軽減できることが示された.しかし,人間が知覚できない程度の低い遅延には,トラッキング速度のさらなる向上が必要である.そこで本研究では,非剛体変形する対象表面の剛体運動であると考えられる領域において,埋め込み変形グラフのノードを適応的に削減する手法を提案する.提案手法は,トラッキングにおける計算コストの低減により,非剛体3次元トラッキングの精度を落とすことなく,約2~4.5倍に高速化できる.


参考文献

  • 邵 乾瀚,渡辺 義浩:変形量分散を用いたグラフ調整による非剛体3次元トラッキングの高速化,画像の認識・理解シンポジウムMIRU2023,IS3-9,2023
  • 邵 乾瀚,渡辺 義浩:埋め込み変形グラフの適応的調整による非剛体3次元トラッキングの高速化,第68回複合現実感研究会,MR2023-8,2023