裸眼立体視プロジェクションマッピングのための曲面型パララックスバリアの検討

system concept figure

従来のプロジェクションマッピング (PM)では,鏡面反射成分あるいは光の透過を含む質感や,物体を変形する状況の投影において,実世界で発生する両眼視差を呈示できておらず, 投影結果が不自然な状態となっていた. そこで我々は,PMにおいて両眼視差を呈示するために,投影対象の形状を模した曲面型パララックスバリアを作成し,投影を行うことで裸眼立体視を可能にするシステムを提案する. 本研究では,3Dプリンタで印刷することを想定した曲面型パララックスバリアの設計方法と透明素材による屈折を補償する投影像の作成方法を新たに提案する. 本手法で設計した投影対象を用いて投影シミュレーションを実施し,クロストークの定性評価と定量評価から,屈折を考慮することで正しく両眼視差を呈示できることを示した. 加えて,設計した投影対象を3Dプリントして投影を行い,両目に概ね異なる像を呈示できることを確認した. また,鏡面反射成分あるいは光の透過を含む質感や状況の再現として,投影対象の表面を金属素材に変える投影と,ガラス球に変形する投影を行い,両眼視差の有無によって 質感知覚の強さが変化するか確認した. 結果,金属素材では光沢感の向上を感じられなかったが,ガラス球では両眼視差の呈示によりガラスの光沢感や透明感を部分的に強く感じられることを定性的に確認した.

Current Projection Mapping Problem
Current Projection Mapping Problem
Current Projection Mapping Problem
Current Projection Mapping Problem

参考文献

  • 村田 有生喜,小池 崇文,日浦 慎作,渡辺 義浩:裸眼立体視プロジェクションマッピングの実現に向けた曲面型パララックスバリアの製作方法の検討,第78回複合現実感研究会,MR2026-7,2026.