リアルタイムレイトレーシングを用いたリアリスティックダイナミックプロジェクションマッピング

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パストレーシングなどの最新のレンダリング技術を,ダイナミックプロジェクションマッピングに導入することによってリアリティを高める手法を提案する. 一般にパストレーシングのレンダリングにはかなりの時間が必要になるが,対照的にダイナミックプロジェクションマッピングでは500~1000fpsの高フレームレートのレンダリングが必要とされる. このギャップを克服するために,我々の手法は視覚の持続性の概念を利用する. 我々は,パストレースされたノイズの多い画像を947fpsで投影することで,ダイナミックなシーンでも知覚的に統合できることを発見した. このようにして投影された画像は,投影対象の動きや観察者の視点位置との整合性を保ちながら,低遅延でリアルな表現をすることが可能となる.


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参考文献

  • Takashi Nomoto, Ryo Koishihara, and Yoshihiro Watanabe: Realistic Dynamic Projection Mapping Using Real-Time Ray Tracing, SIGGRAPH Emerging Technologies, August 2020. [link]