視覚の持続性を利用したマテリアルディスプレイとその生成モデルを活用した設計

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マテリアルディスプレイは実物体を用いることで,解像度やダイナミックレンジなどの制約を緩和し,現実に近い質感提示を可能にする.特に質感提示の重要な要素として,物体表面の立体構造であるテクスチャが挙げられる.従来手法では,回転スクリーンに実素材を配置し,そこへプロジェクタから光を投影することで,現実に忠実なテクスチャを提示した.しかし,同手法で提示されるテクスチャは,スクリーン上に配置した実素材そのものであるため,提示可能なテクスチャの種類は回転スクリーンに配置した実素材に限定される.そこで本稿では,回転スクリーン上に基底となる素材を配置し,視覚の持続性を用いて重ね合わせることで,少数の素材から複数のテクスチャを提示するマテリアルディスプレイの実現を試みる.このとき,プロジェクタからバイナリ形式のマスク画像を投影することで少数の素材を重ね合わせる.本手法の実現に向けて,テクスチャ特徴量に基づき,提示目標となる複数のテクスチャ画像から少数の基底画像とマスク画像を取得する基底分解手法を提案する.さらに,より多くのテクスチャ提示のための追加最適化によるデノイズ手法とテクスチャ生成モデルを用いた提示目標の最適化手法を提案する.最後に,テクスチャ生成モデルを用いて連続的に変化するテクスチャ提示手法を提案する.

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参考文献

  • 湯蓋 康平,渡辺 義浩:視覚の持続性を利用したマテリアルディスプレイとその生成モデルを活用した設計,第78回複合現実感研究会,MR2026-5,2026