高速インスタンスセグメンテーションを用いた投影による選択的色操作

近年,投影型の拡張現実において,運動物体に対する色操作手法が提案されている.しかし,同手法で要請される処理時間が短いため,物体認識処理を加えることが困難であった.これに対し,我々はシチュエーションを限定することでニューラルネットワークのモデルを軽量化し,インスタンスセグメンテーションを高速化する手法を開発した.

本研究では,同手法を組み込むことで特定領域の選択的色操作を提案する.実験では,動的環境下において特定領域を抽出し,その領域に応じた補正画像を投影することで,選択的色操作が可能であることを実証した.




参考文献

  • 小石原 遼,天野 敏之,渡辺 義浩:高速インスタンスセグメンテーションを用いた投影による選択的色操作の提案,第65回複合現実感研究会,MR2022-3,2022.