位相シフト法のための高速な運動誤差補正

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近年,運動物体に対する3次元計測の重要性が高まっている. 運動物体の計測にはプロジェクタとカメラを用いる構造化光法がその高速性から有効である. 構造化光法の1つである位相シフト法は,高精度かつ高解像度な3次元計測が行える. また,高速なプロジェクタを用いることで500fpsを超えるリアルタイム3次元計測を実現するシステムも報告されている. 一方,位相シフト法は複数枚の画像を投影および撮像する必要があるため,物体の運動によって計測形状に誤差が生じる問題があった.

そこで我々は,位相シフト法のための高速な運動誤差補正手法を提案する. 本手法は,位相接続のためのパターンを用いて画素並列に運動誤差を補正する. 実験の結果,提案手法に基づいて運動誤差を補正することで3次元計測の精度が向上したことを確認した.


参考文献

  • 久一 空,渡辺 義浩: 位相シフト法のための高速な運動誤差補正の検証,第27回画像センシングシンポジウム,IS1-27,2021.